岡山晴れの国ぐらし

移住者インタビュー

沖津 美邑さん

宿泊した人と地域の人がつながるゲストハウスを運営したい!

ゲストハウス「本陣 佐藤邸」運営 沖津 美邑さん

プロフィール

徳島県出身
大学進学で岡山県へ
大学卒業後、地域おこし協力隊として新庄村へ赴任し、「新庄宿 須貝邸」(古民家をリノベーションした新しい”街道のお宿”)初代女将として宿の立ち上げ、運営に従事
4年間の隊員任期満了後、培ったノウハウと人脈を生かし、お客様と村の人をつなげることのできるゲストハウスの開業を目指して準備中

移住先

新庄村

知らない土地でいきなり女将に!

大学では建築関係のデザインを学んでいて、就職してスキルを生かすという道も考えていたのですが、何かを一からつくり上げてみたいと思っていたところ、新庄村が築100年の古民家を改装した宿の女将を地域おこし協力隊という形で募集しているのを偶然発見したんです。
将来は自然豊かなところで暮らしたいという思いもあって、なるべく早いうちに地域に溶け込みたかったので、若いし何とかなる!と思い切って応募し、「新庄宿 須貝邸」の初代女将になりました。
新庄村には縁もゆかりもなく、あまり詳しく知らなかったのですが、もともと思い立ったらすぐ行動するタイプなので、不安よりもチャレンジしたいという思いが勝り、ポンポンと決めちゃいました。
実家が徳島県で、車で約3時間で帰れるのもよかったですね。

知らない土地でいきなり女将に!

「1対1のおもてなし」を届けたい

須貝邸での活動は立ち上げから携わらせてもらい、2組限定の宿ということで、役場から出向されたマネージャー、料理担当の方と私の3人で一緒にキャッチフレーズを考えて、「1対1のおもてなし」にしました。泊まっていただくお客様には上質な空間とサービスの提供を心がけ、少しずつリピーターの方も増えていき、「久しぶりだね」や「また来たよ」と声を掛けていただいたことがすごくうれしくて、今でも心に残っています。
また、地域の方には宿の運営でもいろいろと協力してもらっていたので、例えば、実際に畑を訪ねて、提供する料理に使う野菜をその場で食べさせてもらうといったこともよくありました。
そういった経験は地域に溶け込むきっかけにもなりましたね。

「1対1のおもてなし」を届けたい

「日本で最も美しい村」の一番の魅力は”人”

新庄村に来た当初は自然豊かなことが魅力だと思っていたのですが、実際に住んでみると、移住して木工職人やパン職人としてものづくりを極めている方や、十数種類のトマトを栽培される地元の方など、エネルギーに満ちあふれて生き生きと活躍されている方がたくさんいらっしゃることに気付きました。
また、地域の方も、旧出雲街道の宿場町として栄えた「がいせん桜通り」の街並みをはじめ、村の歴史や景観、自然を守ろうと動かれている方が多くいらっしゃって、村の一番の魅力は「人」だと感じるようになりました。

「日本で最も美しい村」の一番の魅力は”人”

夢は「お客様と地域を結ぶゲストハウス」

最近は、私と同世代とか年下の移住者の方も少しずつ増えてきたのかなと感じていますが、桜通りの維持とか働き手が足りないのが課題だと考えていて、地域おこし協力隊は2023年3月に卒業しましたが、引き続き新庄村に住みながらこの村の魅力を発信していきたいと思っています。
現在は、須貝邸の初代女将として学んだノウハウを生かし、須貝邸とはまた違ったスタイルで、地域の方とお客様を「濃く」つなぐことのできるゲストハウスの開業を目指し、準備を進めています。
古民家ならではの雰囲気を味わってもらえるよう、家財道具などは元々あったものをできるだけ利用しようと考えています。
新庄村はとても小さい村ですが、だからこそできることがあると思っていて、地域の魅力的な「人」や「自然」と新庄村に興味をもって訪れてくれるお客様をつなぐハブのような役割を担っていきたいと考えています。
まずは観光で村に来てもらい、何かここでやってみたいと思ってくれる人のサポートができたらと思っています。
地元の方もすごく応援してくれているので、大好きな村、そして大切な人たちのために頑張りたいですね。

夢は「お客様と地域を結ぶゲストハウス」